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捨て犬
第17章 もっと・・近くに
エミがバイトを始めて
二か月
エミはかなり
バイトに慣れてきた
俺に
妙に甘えたりすることも
なくなったし
朝
パン屋の前で別れる時も
不安そうな顔を
あんまりしなくなった
なんか
それはそれで
さみしいけど。
俺は
もちろん
今までと変わらず
エミを愛してるし
エミが
かわいくてかわいくて
仕方ない
でも
なんだか
不安で
俺は毎日
考え事ばかりしている
そんなある日
仕事中に
携帯電話が鳴った
電話をかけてきたのは
萩原のお母さんだった