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第3章 お前、泣けるじゃん

「お前！何やってんだ！
どこ行ってたんだよ！！
なんで
すぐ帰ってこないんだよ！

お前・・

くっそ・・」



俺は急いで
ヤツに駆け寄って
大声を出してしまった


するとヤツは
ぽろぽろと
涙を流しながら


「会えて・・・よかった・・」


って

言ったんだ




俺もさ・・・



会えてよかったよ



そんなこと
言えなかったけど




俺は怒るのをやめて
ヤツが下げてた
買い物袋を代わりに持ち

手をつないで
部屋まで
ゆっくり歩いて帰った


その間に
今まで何をしてたのかを
聞き出したんだけど

口数の少ないアイツから
それを聞き出すのは
なかなか時間がかかって

ひと苦労だった