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捨て犬
第5章 気持ちいい?
エミを抱きしめてるのが
妙に気持ちよくて
俺は
優しい手つきで
エミの耳を触って
唇をなぞった

そしてその指を
首まで移動させ
鎖骨を撫ぜる


なぁエミ

そんな身体硬くしないで
チカラ抜けよ


そう思いながら
腕、腹、わき腹
太ももをゆっくりと時間をかけて
撫でまわす


やべぇ…


キスしたくて
たまんねぇ



「なぁ、コッチ向けよ」


・・・舐めたいから


「…うん」


顔だけ振り向いて
少しうつむいてるエミに
俺は
恥ずかしいほど
甘くて優しくキスをした


それでも
まだチカラの入ってるエミを
とろけさせたくて
俺は
風呂でやったみたいに
舌先を舐めてみた

何度も

何度も
舌先だけを触れ合わせ
舌先だけに
意識を集中させると


エミが

エミがさ


だんだん柔らかくなって
俺にカラダを預けるようにして
脱力したんだ


あぁ…

このまま…

俺に抱きついてくれたら
いいのに


「なぁ…チュッ…
なんでカレー作ったんだ?
…チュッ…」


「た…食べたかった…から」


「なんで…チュッ…食べたかったんだよ」




「美味しかったから…
カ、カズマが作ったの
お、美味しかった…」



あ…

俺の名前
ちゃんと覚えてたんだ


「お前が作ったのも
うまかったよ。
また…チュッ…作ってくれよな」



「……ん」


返事のたどたどしい
エミを抱き上げて
ベッドに寝かせて
俺はエミを抱きしめた


そして
エミを逃がさないように
頬を軽く抑え

また
エミの舌先を舐めた


何度も舌先を舐め続けると
エミが俺の胸を押す


それでも
もっと
舌先だけを攻めると


エミの息に
音が混じりはじめた



・・・悪くねぇ



俺は
そこでキスをやめ

エミをめちゃくちゃに
抱きしめて


朝まで眠ったんだ



カズマって
エミの声を
思い出しながら

腕の中に
エミの存在を感じながら
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