この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
捨て犬
第8章 ひとりにすんな・・・
泣きやんだエミに
プレゼントを開けさせると
エミは
ちょっと不思議そうな顔


だよな

そーなるよ普通。




俺からのプレゼントは

炊飯器だったんだから。




「こんなに遅く
帰ってくるつもりじゃ
なかったんだ

早く帰ってきて
エミと一緒に
ケーキ買いに行ってさ

それから
米買ってさ

晩飯は・・・・

コレで米炊いて

おにぎり
作ってやろうと
思ってたんだ


俺がさ
にぎってやろうと
思ってたんだよ

そんで
俺のはさ

お前に・・・

にぎってもらおうって
思ってたんだけど」



「おにぎり?」



「にぎって・・・

もらえなかったんだろ?」




「・・・うん・・」



「俺もさ・・・

にぎってくれる人なんて
いねーんだ」



「え?」



「俺さ
3年前に両親事故で
死んじゃってるから

だからさ

だから
お前がさ・・・

俺の分
にぎってくれよ

な、エミ」




「………」




数分間の沈黙の後


エミは

まるで
スローモーションのように
ゆっくりと俺の側によってきて

そっと

優しく

俺を抱きしめた





なんにも言わないで



ただ
ずっと



俺を抱きしめたんだ








俺が



泣きやむまで



ずっと・・・




/320ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ