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掌の官能小説
第23章 峠の宿屋
いつの間にか眠ってしまったようだ。
リカは…彼女は既にいなかった。
俺が起きると、宿の老婆は朝食を持ってきてくれていた。
「昨夜の雨が嘘のようにいいお天気ですよ。」
「あ、他の部屋の人は…もう朝食は食べましたか?」
「他の部屋のお客さん?」
「あ、いや、別に深い意味は無いです。」
「いえいえ、他にお客さんはいなかったですよ。ははは。こんな辺鄙な場所にある老婆の宿屋なんて…」
「え?いなかった?1人も?じゃあ、従業員…かな?」
「お客さんも来ない宿屋に従業員はないし、私1人でやってますよ。お客さんが多い時は息子が手伝ってくれますがね…」
俺は何がなんだか分からなくなった。
彼女は?リカは?
この腕で抱いて、あんなにも舌を吸って…
この布団の上で…
食後、俺は布団にうつ伏せになりリカの匂いを嗅いだ。
敷布団のクシャクシャになったシーツを見つめていると、長い髪が1本落ちていた。
やっぱりいた!
俺はティッシュに髪を包むと財布に入れた。
リカは…彼女は既にいなかった。
俺が起きると、宿の老婆は朝食を持ってきてくれていた。
「昨夜の雨が嘘のようにいいお天気ですよ。」
「あ、他の部屋の人は…もう朝食は食べましたか?」
「他の部屋のお客さん?」
「あ、いや、別に深い意味は無いです。」
「いえいえ、他にお客さんはいなかったですよ。ははは。こんな辺鄙な場所にある老婆の宿屋なんて…」
「え?いなかった?1人も?じゃあ、従業員…かな?」
「お客さんも来ない宿屋に従業員はないし、私1人でやってますよ。お客さんが多い時は息子が手伝ってくれますがね…」
俺は何がなんだか分からなくなった。
彼女は?リカは?
この腕で抱いて、あんなにも舌を吸って…
この布団の上で…
食後、俺は布団にうつ伏せになりリカの匂いを嗅いだ。
敷布団のクシャクシャになったシーツを見つめていると、長い髪が1本落ちていた。
やっぱりいた!
俺はティッシュに髪を包むと財布に入れた。