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掌の官能小説
第25章 夏の日の想い
「ありがとうございました。」
彼女はバイクを降りるとお礼を言った。

ふと見るとノーブラだった。
白く膨らんだ乳房に薄桃色の乳首がツンとしているのが見えた。
彼女の唇の色と同じ乳首の色だった。

彼女は2度ほど俺に頭を下げて家に入って行った。


「あら、おかえりなさい。」
丁度妻が隣町のカフェに仕事に出掛けていくところだった。

「あ、ああ。」

「朝食は置いてありますからね。」

「ああ。」

「行ってきますね。」

「ああ。」

今日も俺は「ああ」しか言ってない。

長年連れそうとそんなものだと思っている。


妻が車で家を出ると、隣りの女性が家から出てきた。

「一緒に食事しましょ」
俺の腕を掴み自分の家に引っ張った。

俺は断ろうとしたが、断らなかった。

彼女に興味が湧いたからだ。






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