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掌の官能小説
第26章 どちらにしようかな…
「背中、摩ってくれる?」

ヒロキの耳元でささやくと
「こんな感じ?」
温かい掌で私の背中を優しく撫でてくれた。

もう一度ミネラルウォーターを口に含もうとし、今度は自分とヒロキの胸元に溢した。

「あ…ごめんなさい。私…うまく飲めなくて…冷たいでしょ?」

ヒロキの着ていたTシャツを脱がせた。

肌と肌がピタリと付いた。

「うまく飲めないから、飲ませて。」

「え?」

「口移し…で…」

ヒロキは驚いた顔をしたが、ペットボトルのミネラルウォーターを口に含むと、私の口に注いだ。

少し生温かくなったミネラルウォーターをゴクンと飲み込んだ。

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