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第11章 忘年会

はあはあと、荒い呼吸が止まらない。
前田課長の首にしがみついていた腕の力が抜けていく。

「亜沙子…」
頬にかかる髪の毛をよけてくれながら、柔らかな声で名前を呼ばれる。

なんとか力を入れて、上半身を起こす。
優しいキスを、角度を変えて繰り返した後、胸元にピタリと顔をくっつけて、背中に腕を回した。
前田課長も、すっぽりとわたしを包み込む。
その温度に、安心してしまう。


顎元から首筋へ、ゆっくり舐め上げる。
耳朶にキスをして、「次はわたしの番です」と囁くと、
また柔らかに頭を撫でられる。

胸元に口づける。
小さな突起のまわりを舐めまわし、口に含み舌でつつく。
吸い込んで、また舌先でつつくと、ピクッと身体が反応した。

そして胸元から脇腹、お臍へと、舌を少しずつ移動させる。

辿り着く先に、熱く硬く、そそり勃つソレ。
上目でちらりと見上げると、前田課長と視線がぶつかる。
逸らさずに、右手でゆっくりと握る。
左手はその傍にある袋を包み込む。

唾液を垂らし、先端を濡らす。
前田課長がじっと見つめていて、ちょっと恥ずかしい。

けれど、負けられない。
……奥さんには。

前田課長が奥さんと、どんなセックスをしているかはわからないけれど、奥さんより気持ちよくなってもらいたい…。


垂れた唾液が先端を光らせる。
亜沙子は握ったソレを上下に動かした。
口には袋を含んだまま。

「う…っ」

小さく声がする。
めいいっぱい舌を伸ばし、唾液でぬるぬるのソレの裏筋を舐め上げ、何往復かした後、舌先で先端をまぁるくなぞる。
前田課長の呼吸が少し熱くなったようだ。

袋を手で優しく包み込み、その硬い棒を口にパクリと入れる。
舌を絡ませながらゆっくり上下に動かすと、また一段と硬さが増したように思う。

「う…亜沙子…」

感じてくれているのかな。
顔を上げると、少し眉を歪めた前田課長の顔が見える。

そのまま少しずつスピードを上げていく。
ジュブジュブといやらしい音を立てながら。