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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第11章 ツカマエタ
ミレイが図書館へ行った日から、すでに九日が経過していた。
奴隷になりなよ、なんて言われた時は、いったいどんな扱いを受けるのかと不安な彼女だったが…
実のところ、あれから一度もカルロを見ていない。
どうやら彼は東城家に帰っていないようだった。
確かに、広場のベンチで夜をすごせる彼ならば考えられなくもないのだが…。
“ 警戒しすぎかな ”
東城三兄弟のひとりというだけで身構えてしまっているけれど、そんなに警戒する必要もないのかもしれない。