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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第14章 訊問

“ 昨日のスミヤさんも… ”
彼だって同じだった。
女性顔負けの綺麗な顔立ちや優しい声でも、…やっぱり彼は男で。
そして弟のハルトと変わらない歪んだ性格を持っていた。
いや──。感じた狂喜の大きさでいえばハルト以上だ。
「…あの家は変だよ」
わたしは昨夜、その狂喜に包まれた。
彼の狂喜に呑まれ、抱かれて。
でもそれだけじゃない。
彼に促されるまま…
自分の内側に眠る狂った " 何か " を──。
「──…わたしまで…おかしくなる…!!」
自分自身が怖いだなんて
彼女にとって…こんな経験は初めてだった。

