この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第14章 訊問

「それは僕のセリフじゃないかな」
「…っ」
「…君はどうして家に帰っていないの?」
スミヤの声が冷たく変わり、そんな態度の彼に怖さを感じた。
「心配して探しに来てみたら…他の男の部屋でくつろいでるなんてさ」
スミヤは手を伸ばし、彼女の濡れた髪を撫でるように触れる。
髪を拭いていたタオルを取りベッドの方に放り投げた。
「さすがの僕も傷付くよ」
「…嘘つき…」
「──…!」
ミレイは顔をそむけて、なんとか声を絞り出す。
「…心配とか傷付くとか…っ…そんな心にもないことを言わないで下さい」
「……」
「スミヤさんは、わたしを騙していただけです。あんな事をするために…!!」
「……あんな事って?」
「き、決まってるでしょ!? 地下にある牢屋で…っ」
スミヤがとぼけるものだから、彼女はムキになっていた。

