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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第15章 Mission.1 ~ 捕縛せよ

そんなに睡眠が足りていないのか?
それともやる事がないのだろうか。
確かに銀バッジ生は授業が免除される。ボディーガードの依頼がない限り暇なのかもしれない。
「──…あ、銀バッジ」
ふと、ミレイは気付く。
そうか…彼もハルトと同様に、銀バッジ所持者だ。
“ これってもしかしてチャンスなんじゃあ… ”
とりあえず彼が眠るベンチに近付いてみた。
──
起こしたらいけないので、足音を立てないように慎重に近付いた。
カルロはまだ気持ち良さそうに寝ており
左手をベンチの肘置きに投げ出している。
ミレイからしたら、ご馳走を前にお預け状態。
「……っ」
ジャラ…
ミレイは自身の右手をあげた。
手首にはしっかりと手錠のリングがはめられている。
両手を拘束されるのはのがれたものの、ハルトによってはめられたのだ。

