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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第15章 Mission.1 ~ 捕縛せよ

「無線の声…聞こえてるんですか?」

「聞こえる」

カルロは地獄耳だ。


「でも寝ていたはずじゃあ…っ」

「…確かに寝ていたが…だから、何だ?寝ていようが周囲の音は認識できる」

「……!?」


そんな事できるわけない。

だがカルロは、それを太陽が東から昇る事実と同じだとでもいうように、当然だと言ってのける。



「──…で、これは?」


ジャラ...


カルロは左手を持ち上げて、そこにはめられた白い手錠について彼女に問うた。


ミレイは顔を真っ赤にして、慌てて頭を下げる。


「これは指導官からの指示で、今おこなっている実戦授業の……!!」

「……」

「でも!ミッションは成功しましたからすぐに外せます。銀バッジを持っている生徒に手錠をかけるのがミッション内容で…」

「──…どうでもいいけど。…早く外しなよ」

「…ッ もちろんです!」


言い分け気味な説明を展開しようとすれば、カルロに話を折られる。


今すぐ外そうと思いながら…

しかし、ミレイは困っていた。


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