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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第26章 迎え─ミレイの選択

───…
“ 行ってしまった… ”
「…ハルトくん! 大丈夫…─っ」
「触んな」
来客が帰った後、立ち上がったハルトはミレイの手をはらった。
「あの野郎…っ、こんな時間に人様の家に押しかけたかと思えば…──ッ」
「あ…あの人は本当にわたしのお父さんなのかな?…いきなりすぎて、混乱して…っ」
「そんなの俺が知るか」
ハルトは部屋の出口にガンを飛ばしながら、憎々しげに呟いた。
「お前を連れていくための口実──その可能性もあるかもな」
「どうしてそんな嘘を…!?」
「俺達への嫌がらせだ。それほど警察の人間は東城家を嫌ってる」
「…っ!…待ってハルトくん」
応接室を大股で出ていくハルト。
まだ頭の整理ができていないミレイは、急いで彼を追いかけた。

