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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第27章 本気の愛

「僕のこれが優しさ?そんな訳ないでしょう」
「スミヤさん…!!」
「──…下心だって、わからない?」
押し退けよとした彼女の手を束ねて固定する。
「離してください…っ」
畳の上に押さえ込まれたミレイは、豹変したスミヤを前に悲しい表情をした。
そんな彼女の顔を舐めるように見た後、冷たい声でスミヤが笑う。
「…このブラウス──ボタンが取れてるね。どうしたんだい?」
「…ッ─」
「犯人は兄さんかな」
数ヶ所のボタンが外れたうえ、不格好に糸が飛び出しているブラウスの胸元に、スミヤが指を当てる。
残っているボタンに彼の指がかかり
それと同時に頬に唇を寄せられ──ミレイは顔をそむけた。

