この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第29章 契約の熱

「だってここ……ハァ、ん…、車の、中」
「……だから?」
「誰かが通った…ら……っ」
ここは駐車場だ。
二人の物以外にも車は停まっていて、いつ誰が周りを歩いていても可笑しくない。
そんな場所で……。
「──…なら続きは、…上でするか」
やっとキスを止めたカルロは、彼女の真っ赤な顔を間近で見ながら悪戯な提案をする。
「…うえ…、って」
「ここはホテルだ」
「ホテル?……ま、まさか」
「説明なんて、不要だろう」
ミレイは恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだ。
“ 本当にカルロさんなの…っ…? ”
「…どちらにせよ、ヤルことは、ヤル」
「そんな……//」
こんなに積極的で迷いのない彼を初めて知る。
無意識に顔を手で隠しつつ…、困惑気味のミレイの胸は限界だった。
面倒臭がりな彼にわかりやすく求められて、嬉しくない筈はないけれど。
それとも…回りくどい方法を取らないのは
面倒事を嫌う、彼の性格故なのだろうか。

