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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第30章 欠けた愛を 抱きしめて

触り方も、聞き方も──
まるでミレイの機嫌を伺っているかのよう。
そんな優しすぎるカルロの愛撫に、恥ずかしくて死にそうになる。
「…ここも…好きか…?」
「…っ…、ああ…!!」
ヌプリと彼の指を呑み込んだその場所は、とっくに準備ができていたんだろう。
準備をすませて…待ち焦がれていたのか。
カルロの長い指を受け入れて、ナカを掻かれた瞬間、複雑に蠢いて悦んだ。
「熱いな……相変わらず」
カルロはゆっくりと出し入れする。
溜まった蜜を掻き出しながら──。
「…ふぅ‥‥っ、ぅ、ぁ…アっアっ…‥」
「…この肌の下に…熱いものが廻っているのか…」
彼の言う通り、ミレイの頭は沸騰寸前だ。
シーツを握り締めたくてもここはベッドじゃない。
代わりに彼女は、自身が寝かされている固い革製の椅子に爪を立てている。
「──…苦しいのか?」
「…ぁっ‥ハァ‥ハァ…」
「ナイフで肌を切り裂けば、熱い血が解放されて…ラクに、なるんじゃないの?…っ…ああ、綺麗だろうな」
「…ハァ‥っ‥ハァ─ぁぁ…‥//」
カルロが独り言のように、何か怖い言葉を呟いた。
だがそれを言う彼は変わらず甘い声で。
あんたもそう思う?─と問われれば
よく考えもしないうちに頷いてしまう。

