この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
海棠花【ヘダンファ】~遠い約束~
第6章 兄の心
 父には毛織りの胴着、兄には帽子屋と筆屋でそれぞれ真新しい帽子と上等の筆を買ってきたのだ。
 まだまだ起き上がれない父は、相変わらず一日中、薄い夜具に横たわったままだ。父の上に毛織りの胴着を着せかけてやりながら、梨花は微笑んだ。
「どう? 少しは温かいでしょ。早く歩けるようになって、これを着て散歩に行かなきゃね」
 今回は隣家の女房にも土産を買ってきていたので、先にそれを持って挨拶を済ませていた。父の状態が好転したのは高価な薬のせいもあるには相違ないが、忘れてはならないのは、隣家の女房がちゃんと面倒を見てくれているからだ。
 幾ら良く効く薬でも、時間を守って三度三度服用しなければ効かないし、その薬を煎じるだけでも相当の手間がかかる。加えて、食事の世話、洗濯と世話になりっ放しであった。
/332ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ