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インスタントコーヒー
第10章 向き合う
タクは去っていった。
まだ、背中に抱きしめてくれた
タクの手の感触が残っている。
大きくて、日に焼けて
筋肉質でゴツい
タクの手は
もう小さい頃の面影はなくて
幼馴染の手じゃなくて
男の手だった。
タクのこと好きになれたら
どんなにいいだろう。
やっぱりタクは
大事な大事な幼馴染で
それ以上もそれ以下もない、って
タクに抱きしめられた時
悔しいくらいに感じた。
やっぱり先生に抱きしめられた時とは
全然ちがう。
タクのことが好きだったら
こんなに傷つかないし
きっと皆幸せになれるのに
こんなにも先生のことを
愛してしまっている。
でもタクも言っていた。
先生との関係は
断たないといけない。

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