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インスタントコーヒー
第10章 向き合う
「アヤ。一緒に解決しよう。
お母さんとも先生とも、ちゃんと向き合おう。
私、ずっとアヤの味方だから。」
「タクとは、もう話したよね?
タクもさ、アヤのことすごく心配してるよ。
タクって不器用だし、
多分アヤに対して特別な感情抱いてて
頭の中がぐちゃぐちゃになってるから
うまく、伝わってないかもしれないけど
ほんとはアヤのこと
自分が支えたいって思ってる。」
ユイは時々喉を詰まらせながら言った。
「それじゃあ、私帰るね。
アヤ、私たち3人、大人になるにつれて
少しずつ変わっていっちゃうけど
大人になった私たちも子供の頃とは違う
大切な関係を築けるって、私、思うよ。」
ユイはそのまま帰って行った。
心が溶けていくようだった。
私を支えてくれる人はちゃんといる。
ちゃんと、ケジメをつけよう。
辛いことにぶち当たっても
ユイとタクはそばにいてくれる。

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