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君が泣かないためならば
第5章 っ
「はぁ・・・・ぁんっ」
啓の手を濡らす私の愛液は、私が啓を好きになった分
啓にまとわりつく。
いつの間にかゴムの袋を歯で噛んで開けている啓は
私よりも、落ち着いているのかもしれない。
ゴムを着けている啓にそんなことを思ったけど
次の瞬間に、もう余計なことを考えられないほど
私の中は啓で満たされた。
「ふぅ・・・・ぁ」
それは私の知っている啓じゃなくて。
私を自分のモノだと主張するような雰囲気に圧倒される。
「明日・・・香・・・」
整わない息の合間に、それでも呼んでくれる私の名前を
これほど愛しいと思ったことはない。
荒々しく力強い律動に、私の知らない啓がそこにいて。
きっとそれはどんなに親しくなっても
友達でいる限り知るはずもなかった男の本性で。
私は必死に啓にしがみついた。
「けいぃぃぃ」
絞り出すようなその声は
無言の懇願になって、彼の脳裏に浸透する。
「あすか・・・」
苦しそうに首筋にキスを繰り返す啓に
「ちょうだいっ」
そうねだって。
その言葉に啓が見た事もないような満足そうな顔で笑った。
「愛してるよ」
啓と私はその言葉とともに、お互いにお互いをゆだねた。
啓の手を濡らす私の愛液は、私が啓を好きになった分
啓にまとわりつく。
いつの間にかゴムの袋を歯で噛んで開けている啓は
私よりも、落ち着いているのかもしれない。
ゴムを着けている啓にそんなことを思ったけど
次の瞬間に、もう余計なことを考えられないほど
私の中は啓で満たされた。
「ふぅ・・・・ぁ」
それは私の知っている啓じゃなくて。
私を自分のモノだと主張するような雰囲気に圧倒される。
「明日・・・香・・・」
整わない息の合間に、それでも呼んでくれる私の名前を
これほど愛しいと思ったことはない。
荒々しく力強い律動に、私の知らない啓がそこにいて。
きっとそれはどんなに親しくなっても
友達でいる限り知るはずもなかった男の本性で。
私は必死に啓にしがみついた。
「けいぃぃぃ」
絞り出すようなその声は
無言の懇願になって、彼の脳裏に浸透する。
「あすか・・・」
苦しそうに首筋にキスを繰り返す啓に
「ちょうだいっ」
そうねだって。
その言葉に啓が見た事もないような満足そうな顔で笑った。
「愛してるよ」
啓と私はその言葉とともに、お互いにお互いをゆだねた。