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第1章 はじめに

もぅ彼の理念では断れる理由がなかった。
ここで断っては彼女のプライドに傷をつけることになってしまう……

値段交渉も彼女の価値を問われてしまうのではないか？


悩んだ小田は奈津美に「幾らで破らせる？」と聞いた。
奈津美は「２０万」と答えた。

１７歳の女の子を破瓜させたうえに危険日に中出しできる……


小田は「１５万を２回に分けて払うから、精子も飲んでくれるか？」と訊ねる。

理由は、女の言った額より高く払わなくてはいけないと思ったことと、都市伝説になるが、先に精飲させれば、精子の濃度が下がり、妊娠の可能性が減るのではと思ったからだと手記に記す。

奈津美は喜んで「飲む」と答えた。


こうして地下階段への扉が開いたのだ。

交通事故を懸念し、心理学を尊い命を守るために応用しようとした指導員は底なしのアビスへ導かれてしまう。

そこは振り返っても上り階段が消滅するUnderGroundであったのだ……