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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第3章 LessonⅢ 悪意ある噂
部長から託されたのは、今日の来社予定客の一覧だった。これを受付に回して、くれぐれも粗相のないように応対するように伝えてくれというごく簡単なものだ。
一階まで降りていくと、例の受付嬢三人が並んだ小鳥よろしく行儀良く立っていた。流石に会社の顔と言われるだけあり、どの子も皆、若くて綺麗な顔立ちをしている。その割に、髪型も皆同じ、化粧の仕方も同じように見えて個性がない。
「これを総務部長から託かってきました。本日の来訪予定者の名簿一覧です。くれぐれも応対に失礼のないようにとの伝言があります」
「判りました。お疲れ様です」
真ん中の子が両手で受け取り、慇懃に頭を下げる。輝と視線がまともに合うと、慌ててうつむいた。
一階まで降りていくと、例の受付嬢三人が並んだ小鳥よろしく行儀良く立っていた。流石に会社の顔と言われるだけあり、どの子も皆、若くて綺麗な顔立ちをしている。その割に、髪型も皆同じ、化粧の仕方も同じように見えて個性がない。
「これを総務部長から託かってきました。本日の来訪予定者の名簿一覧です。くれぐれも応対に失礼のないようにとの伝言があります」
「判りました。お疲れ様です」
真ん中の子が両手で受け取り、慇懃に頭を下げる。輝と視線がまともに合うと、慌ててうつむいた。