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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第5章 LessonⅤ キャッツ・アイにて~孤独なピアノ~
輝の背に回された聡の腕に心なしか力がこもった。最初は小鳥がついばむような挨拶程度のキスだったはずなのに、いつしか口づけは深くなってゆく。
聡に抱かれる度に、輝の身体は敏感になってゆくのだ。まるで宵闇で白い花の蕾が徐々に綻び、ひらいてゆくように、自分の身体がどんどん彼の愛撫に応え反応を示すようになっているのを輝は自覚している。
無垢であった彼女の身体を聡は丹念に愛しむことによって、馴らし花ひらかせた。彼女は聡の腕に抱かれ、女として目覚めたのだ。
今はもう、輝は自分を嫌いではない。もちろん、今までどおり冴えないアラサー女には違いないだろうが、聡に愛される自分、彼に愛しまれるこの身体が自分で愛おしく大切なものだと思えるようになった。
角度を変えたキスは果てしなく続く。
深く唇を結び合わせる二人の背後、窓の向こうではイルミネーションに照らされた白い雪の花が舞っていた。
聡に抱かれる度に、輝の身体は敏感になってゆくのだ。まるで宵闇で白い花の蕾が徐々に綻び、ひらいてゆくように、自分の身体がどんどん彼の愛撫に応え反応を示すようになっているのを輝は自覚している。
無垢であった彼女の身体を聡は丹念に愛しむことによって、馴らし花ひらかせた。彼女は聡の腕に抱かれ、女として目覚めたのだ。
今はもう、輝は自分を嫌いではない。もちろん、今までどおり冴えないアラサー女には違いないだろうが、聡に愛される自分、彼に愛しまれるこの身体が自分で愛おしく大切なものだと思えるようになった。
角度を変えたキスは果てしなく続く。
深く唇を結び合わせる二人の背後、窓の向こうではイルミネーションに照らされた白い雪の花が舞っていた。