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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第6章 Last lesson Tomorrow~それぞれの明日
間違っても、嫌いになって別れたのではない。紗英子の考え方、物の見方が自分とはあまりにかけ離れていることに気づき、これ以上は一緒にやっていけないと思ったのが理由だったのだ。
「紗英、ボーイフレンドができたらしいわよ」
直輝は眼を瞠った。
「そうなのか?」
「勤務先の取引会社の人だって。今は営業部長だけど、社長の甥で専務の息子だっていうから次期社長は間違いないみたい。プロポーズされてるという話だったわ」
「そっか」
直輝は半ばホッとしたような半ば空しいような、妙な心もちで有喜菜の話を聞いていた。
だが、それで良いのだ。自分には有喜菜との間に子どもが生まれ、紗英子もまた新しい伴侶を見つけて新たな幸せを得る。
「眞歩のことは、どうするんだろうな」
「紗英、ボーイフレンドができたらしいわよ」
直輝は眼を瞠った。
「そうなのか?」
「勤務先の取引会社の人だって。今は営業部長だけど、社長の甥で専務の息子だっていうから次期社長は間違いないみたい。プロポーズされてるという話だったわ」
「そっか」
直輝は半ばホッとしたような半ば空しいような、妙な心もちで有喜菜の話を聞いていた。
だが、それで良いのだ。自分には有喜菜との間に子どもが生まれ、紗英子もまた新しい伴侶を見つけて新たな幸せを得る。
「眞歩のことは、どうするんだろうな」