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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
由佳里が輝の背後から鏡を覗き込んだ。
「これは奇蹟でも魔法でもないんです。本間さんはご自分を少し過小評価しすぎですよ。いいですか、私はただ本間さんが本来持っている美しさを引き出したにすぎません。本来の本間さんは、こういう顔立ちをされているんです。でも、今はまだ、その美しさが十分に発揮されていないだけ」
でも、と、輝はかすかに震える声で言った。
「私、メーク教室にかなり長い間、通ったこともあるんです。たまに受講生同士、お互いにメークをし合って、習得したメーク技術を披露するんですけど、私は講師の先生からもかなり上達した方だって褒められたのに、いざ自分のメークをする段になると、上手くできなくなって。結局、冴えない普段どおりの私以上にはなれないんです」
「これは奇蹟でも魔法でもないんです。本間さんはご自分を少し過小評価しすぎですよ。いいですか、私はただ本間さんが本来持っている美しさを引き出したにすぎません。本来の本間さんは、こういう顔立ちをされているんです。でも、今はまだ、その美しさが十分に発揮されていないだけ」
でも、と、輝はかすかに震える声で言った。
「私、メーク教室にかなり長い間、通ったこともあるんです。たまに受講生同士、お互いにメークをし合って、習得したメーク技術を披露するんですけど、私は講師の先生からもかなり上達した方だって褒められたのに、いざ自分のメークをする段になると、上手くできなくなって。結局、冴えない普段どおりの私以上にはなれないんです」