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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第3章 LessonⅢ 悪意ある噂
ややあって、笑顔は消さずに言った。
「大丈夫ですよ、警戒しなくても。別にウェディングドレス姿のあなたが幾ら魅惑的だからといって、その姿でホテルに連れ込んだりはしませんよ」
「まさか」
輝は笑い、逆にその言葉で彼の言うとおりに従う気になった。
「僕についてきて。寒いから、コートがあれば上に羽織った方が良いですね」」
吉瀬は一旦、貸しスタジオから出た。機材が入っているらしい大きなバッグを肩にかけ、輝が外に出るのを待っていたようにドアに施錠する。
「どこかに行くんですか?」
「そう、まあ、直に判ります」
吉瀬は相変わらず何か企んでいる悪戯好きの少年のような表情である。吉瀬に導かれるようにしていったのは、スタジオの入っている雑居ビルの裏手であった。今まで気づいたこともなかったが、ビルの裏には、小さな公園があった。
「大丈夫ですよ、警戒しなくても。別にウェディングドレス姿のあなたが幾ら魅惑的だからといって、その姿でホテルに連れ込んだりはしませんよ」
「まさか」
輝は笑い、逆にその言葉で彼の言うとおりに従う気になった。
「僕についてきて。寒いから、コートがあれば上に羽織った方が良いですね」」
吉瀬は一旦、貸しスタジオから出た。機材が入っているらしい大きなバッグを肩にかけ、輝が外に出るのを待っていたようにドアに施錠する。
「どこかに行くんですか?」
「そう、まあ、直に判ります」
吉瀬は相変わらず何か企んでいる悪戯好きの少年のような表情である。吉瀬に導かれるようにしていったのは、スタジオの入っている雑居ビルの裏手であった。今まで気づいたこともなかったが、ビルの裏には、小さな公園があった。