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記憶をなくしたアリスに溺れて
第2章 アリスに教えてください
子どもの頃、こんな気持ちになったことがある。
玩具店で、誕生日のプレゼントを包装してもらっている。
リボンなんていらない。すぐに開けて遊びたいんだ。
「開けるのは、お家に帰ってからね」と言われ、包みを抱いた両親との帰路。
誕生日だから、特別に―と、なかなか寄らないレストランに入った。
「好きなものを食べていいよ」と渡されたメニューには、食べたいものばかり並んでいる。
欲しかったもの、大好物が、もう、手の内にある。
幸せの瞬間。
僕は、体の芯にチリチリとした幸福を感じながら、アリスのブラウスのボタンを外した。
豊満な胸に引かれたボタンは、少し傾けただけで外れ、白い質量が目に飛び込んでくる。
焦るな。
欲しいものは、手の内にあるんだ。
言い聞かせないと、めちゃくちゃに捏ねくりまわしたくなる。
アリスは手を浮かしたまま、僕の指先を見つめている。
少し呼吸があらい。小動物のように胸が上下している。
ブラウスのボタンを外し終え、濡れた身体からそっと外した。
玩具店で、誕生日のプレゼントを包装してもらっている。
リボンなんていらない。すぐに開けて遊びたいんだ。
「開けるのは、お家に帰ってからね」と言われ、包みを抱いた両親との帰路。
誕生日だから、特別に―と、なかなか寄らないレストランに入った。
「好きなものを食べていいよ」と渡されたメニューには、食べたいものばかり並んでいる。
欲しかったもの、大好物が、もう、手の内にある。
幸せの瞬間。
僕は、体の芯にチリチリとした幸福を感じながら、アリスのブラウスのボタンを外した。
豊満な胸に引かれたボタンは、少し傾けただけで外れ、白い質量が目に飛び込んでくる。
焦るな。
欲しいものは、手の内にあるんだ。
言い聞かせないと、めちゃくちゃに捏ねくりまわしたくなる。
アリスは手を浮かしたまま、僕の指先を見つめている。
少し呼吸があらい。小動物のように胸が上下している。
ブラウスのボタンを外し終え、濡れた身体からそっと外した。