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遅咲きのタンポポ
第5章 友達
座って紅茶を飲み、10分程喋った後。
武井さんが私の顔を見て、口の端を指差し、
「チョコ、付いてる」
と言った。
チョコクッキーを齧った時に着いたのかな、
と拭こうとした時。
ふいに武井さんの腕が伸びてきて、
そのまま右手の親指で口の端をぐいっと拭われ、
武井さんが指についたチョコを舐める。
その様子がやけにエロティックで、ドキッとした。
その瞬間、ぐっと抱き寄せらせた。
私を見る武井さんの目が、
いつもの優しい笑顔じゃなかった。
真剣な、男の人の目。
「キスしたい…」
熱っぽく潤んだ瞳で見つめられ、
武井さんの顔が近づいてくる。
逃げようと思えば逃げられたはずだけど。
…逃げたくなかった…
武井さんが私の顔を見て、口の端を指差し、
「チョコ、付いてる」
と言った。
チョコクッキーを齧った時に着いたのかな、
と拭こうとした時。
ふいに武井さんの腕が伸びてきて、
そのまま右手の親指で口の端をぐいっと拭われ、
武井さんが指についたチョコを舐める。
その様子がやけにエロティックで、ドキッとした。
その瞬間、ぐっと抱き寄せらせた。
私を見る武井さんの目が、
いつもの優しい笑顔じゃなかった。
真剣な、男の人の目。
「キスしたい…」
熱っぽく潤んだ瞳で見つめられ、
武井さんの顔が近づいてくる。
逃げようと思えば逃げられたはずだけど。
…逃げたくなかった…