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遅咲きのタンポポ
第7章 片想い以上 両想い未満
春になり、新入社員の子が入って来て、
夏前には正式に配属されて、後輩が出来た。
高木さんはアレから私を合コンに誘う事はなく。
新しい子が入ったことと、総務課の私の同期も誘えるようになった事で、もう頭数は事足りているようだった。
ある日、合コンに誘われたらしい後輩の田嶋さんが、
お手洗いでため息を吐いているところに遭遇する。
「結城さん…」
「どうかした?」
「高木さんに、合コンに誘われてしまって…私、合コンって苦手なんです…断るのってやっぱり失礼でしょうか…?」
「田嶋さん、彼氏はいないの?」
「居ませんけど。特に欲しくもないです。」
まるで以前の私を見てるみたいで、
つい笑ってしまった。
「私もね、去年そう思ってた。でも、高木さんに誘われた合コンで、今の好きな人に出会えたんだ。」
「そうなんですか⁉︎なんか、合コンに来る人ってイマイチ信用できないっていうか…」
「でも、会社と家の往復で、出会いもないわよね?
私の好きな人も合コンの相手じゃないよ?
そのお店で、偶然出会った人なの。そんな出会いもあるから、可能性を広げる意味で参加するのもアリなんじゃない?彼氏は要らなくても、好きな人がいる生活って、張りがあって楽しいし、王子様は家まで迎えには来ないのよ?」
夏前には正式に配属されて、後輩が出来た。
高木さんはアレから私を合コンに誘う事はなく。
新しい子が入ったことと、総務課の私の同期も誘えるようになった事で、もう頭数は事足りているようだった。
ある日、合コンに誘われたらしい後輩の田嶋さんが、
お手洗いでため息を吐いているところに遭遇する。
「結城さん…」
「どうかした?」
「高木さんに、合コンに誘われてしまって…私、合コンって苦手なんです…断るのってやっぱり失礼でしょうか…?」
「田嶋さん、彼氏はいないの?」
「居ませんけど。特に欲しくもないです。」
まるで以前の私を見てるみたいで、
つい笑ってしまった。
「私もね、去年そう思ってた。でも、高木さんに誘われた合コンで、今の好きな人に出会えたんだ。」
「そうなんですか⁉︎なんか、合コンに来る人ってイマイチ信用できないっていうか…」
「でも、会社と家の往復で、出会いもないわよね?
私の好きな人も合コンの相手じゃないよ?
そのお店で、偶然出会った人なの。そんな出会いもあるから、可能性を広げる意味で参加するのもアリなんじゃない?彼氏は要らなくても、好きな人がいる生活って、張りがあって楽しいし、王子様は家まで迎えには来ないのよ?」