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第2章 まさかの出会い

合コンは案の定不発だった。

絶対本命他にいるでしょ、って感じの、親が開業医だから医者になったとかいうチャラ男が2人。
自分が病気になったとして、絶対こんな医者には診て欲しくない。

後の2人は私よりコミュニケーション能力に欠けると思われる。
人数合わせで連れて来られたのかもしれないけど、初対面の人間とコミュニケーションが取れない、ってのは医者としてどうなんだろう？と思ってしまう。

完全に自分を棚に上げた感想ではあるけれど。

よく言えば、学究肌と言うんだろうか。
研究室に籠って論文を書いてます、みたいな感じ。
身なりにも気を使ってなさそうで、ついさっきまでこのヨレヨレのシャツの上に白衣着てたんだろうなぁ、と容易に想像できる人たちだった。

先輩方は3人で2人のチャラ男を取り合っていて、
あぶれまいと必死だったけど、黙々とワインを飲み続ける2人に挟まれ、気まずいことこの上ない。
早く時間が過ぎることだけを願った。