この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遅咲きのタンポポ
第12章 告白
「俺、車に拘りなくて。乗る頻度と維持管理費考えたら、次に乗るのは軽でもいいかなってのは、俺の本音。だけど、それを鼻で笑われたら、やっぱ価値観合わないって思うでしょ。今これに乗ってるのも、車買おうかどうしようか悩んでた時に、友達が乗り換えで手放したがってたから、譲って貰っただけなんだ。だからこれ中古車なの。内装とかも全部その友達の趣味。あと、これ乗ってると女の子が喜ぶ」
そんな理由?と思ったけど、確かにベンツを前にテンションが上がった自分がちょっと恥ずかしくなる。
武井さんは一度深呼吸して。
「男を自分のステイタスみたいに考えるコがいる、って言ったのは、前の彼女がそういうタイプだったからなんだ。」
と言った。
『前の彼女』というフレーズに、思わず固まる。
武井さんの口から、そんな話は聞きたくなかった。
そんな理由?と思ったけど、確かにベンツを前にテンションが上がった自分がちょっと恥ずかしくなる。
武井さんは一度深呼吸して。
「男を自分のステイタスみたいに考えるコがいる、って言ったのは、前の彼女がそういうタイプだったからなんだ。」
と言った。
『前の彼女』というフレーズに、思わず固まる。
武井さんの口から、そんな話は聞きたくなかった。