この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遅咲きのタンポポ
第12章 告白
「沙織ちゃんは、あのオパールのネックレスの話を、すごくキラキラした目で聞いてくれた。
俺の仕事の話は聞いても、社長の息子かとか、若いのに課長なのかとか、全然聞かなかったよね。実際今日までウチの事は知らなかった訳でしょ?でも、俺のこと好きだって、言ってくれた。初めて、俺の中身を見てくれるコと出逢えたと思ったんだ。」
武井さんの目から、涙が一筋、頰に伝って。
男の人の涙が、こんなにキレイだと思ったのは、生まれて初めてのことだった。
武井さんは涙を拭うことなく。
「コレでもまだ、俺と吊り合わないって思う?
俺は、君が思ってるより、ずっと普通の男だと思うよ…?」
俺の仕事の話は聞いても、社長の息子かとか、若いのに課長なのかとか、全然聞かなかったよね。実際今日までウチの事は知らなかった訳でしょ?でも、俺のこと好きだって、言ってくれた。初めて、俺の中身を見てくれるコと出逢えたと思ったんだ。」
武井さんの目から、涙が一筋、頰に伝って。
男の人の涙が、こんなにキレイだと思ったのは、生まれて初めてのことだった。
武井さんは涙を拭うことなく。
「コレでもまだ、俺と吊り合わないって思う?
俺は、君が思ってるより、ずっと普通の男だと思うよ…?」