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ケン兄とボク。
第1章 ケン兄とボク。
 何だろう。ケン兄の目がなんか座ってる。そしてボクの頭の中で何か凄く警報が鳴ってる気がする。

「…………」
「ケン兄?」
「こういう実験」

 警戒してたつもりだったのに、一瞬の事で何もできなかった。

「んぐ!?!?」

 え、あれ? 今ボク、け、ケン兄にちゅーされてる?

「んー! んー!」

 無理矢理ちゅーをされてボクは混乱した。だって、おかしいじゃないか。ボクとケン兄がちゅーをするなんて。

(いや、エロ本とか皆が言うには、キス、だっけ?)

 そんなボクの変に冷静な考え
をよそに、ケン兄を押し離そうと力を入れているボクの腕は、ケン兄に押さえつけられて動かなった。その間もケン兄はボクにキスをしながら体勢を変えて、ボクを押し倒す。

 ボフン、と気の抜けた音と共に、ケン兄の顔がやっと離れた。でも、体は押さえ込まれたままだ。

「な、何するのさケン兄……」
「……スマン」

 そう言いながらも、ケン兄の顔は真っ赤になってて、でも、目は据わったままだし、ボクが一瞬何も言えなかったくらい真剣だった。

「えっとさ……手、離して?」

 口を拭きたいし、ボクもちょっと赤くなってるだろう顔を隠したいんだ。

 え?
 いやいや、ケン兄の顔を見ていたらなんか恥ずかしくなった訳じゃないよ。けっして違う。だって、ボクとケン兄は男同士だし、キスって好きな女の子とするものだって友達が言ってたし。……違うんだからね?

「それは断る」
「……どうして?」

 思わず聞き返すと、ケン兄がボクをぎゅっと抱き締めた。
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