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第8章 8.

車を走らせて少しすると、圭一はおもむろに切り出した。

「そう言えば、ウチってレスなんだよね。」

「え？」

「いや、夜の方がね。ここ何年かほとんど無いって状態で。」

「そうなの？でもどこの似たようなものじゃない？」

「梨恵さんのところも？」

「え？私のところ？…うん。まぁ、同じような感じでしょ。」

「したくなる時ない？エッチなこと…。」

「あは。まぁ確かに……。たまには、あるね。」

赤信号で車が止まった。圭一がこっちを見ているのがわかる。