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淫ら
第9章 9.
唇を吸われ、舌を吸われ、圭一の腕でギュッと抱き締められた。
私も舌を絡ませ、圭一の熱さに応えようと懸命だった。

ここ数ヶ月、私の水面下で脈々と波打っていた圭一への思い。
冗談交じりの会話で茶化していても、私は圭一に魅力を感じていた。
いけないことだと思い、自分でも気付かない振りをして
思い違いだと抑えてきた。

それがこの数日で前面に引き出された感覚。
疼く気持ち。
それらを伝えたくて夢中になって圭一の舌を求めた。
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