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淫ら
第24章 24.
車の中で私は考えていた言葉を口にした。

「……。」
圭一は無言。

「圭くんとこうなったこと、後悔はしてない。
 すごく嬉しく思ってるの。でも…。」

「そうだね。梨恵が決めたことは間違ってないと思う。
 俺もそれはわかってるよ。」

「……。」

ドアを開けて車を降りれば、それで終わる。
それはわかっていても、私は行動を起こせなかった。

「降りよう…。」そう思った瞬間、圭一が私の手を握った。

「梨恵のこと、最後に思い切り抱き締めたい。
 キスして、思い切り抱いて、滅茶苦茶に愛したい。」

私は思わず圭一に抱きつき、首に腕を回してキスをした。
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