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今から恋を始めよう
第3章 ら
自分の家を情事の場所に選んで。
良く知りもしない男に家の場所を教えてしまっていいのか
一瞬躊躇した。
でも、入社してすぐに吉野さんの噂は聞いていた。
システム開発部での、その仕事の早さと正確さ、
そして部下の信頼と上司の期待の高さは群を抜いている。
同じ部署の同期は、同期会の度に吉野さんを褒めちぎった。
そんな男だからか。
なぜか家に帰る道順で自分の家を教えることに迷いはなくなった。
あと・・・
この人は日本に少なくとも半年後はいないんだ。
そう思うことが私の警戒を緩めた。
手をつないだまま電車に乗り、改札さえつないだまま通った。
部屋まで行き、鍵を開けて中に入ったとたん
首の後ろに手を当てて頭ごと引き寄せられキスをした。
その時、近づかないと分からないぐらい、ほのかに吉野さんからいい匂いがした。
「んっっ・・・」
何回も角度を変え、少し荒く唇を開かせる。
「吉野さっっ・・・」
「ん?」
見たことのないような色気のある顔で
目を細めながら首筋をなめ続ける。
でもその行為もどこか荒々しくて。
「優しく・・・してっ」
そういった私に小さく笑う。
良く知りもしない男に家の場所を教えてしまっていいのか
一瞬躊躇した。
でも、入社してすぐに吉野さんの噂は聞いていた。
システム開発部での、その仕事の早さと正確さ、
そして部下の信頼と上司の期待の高さは群を抜いている。
同じ部署の同期は、同期会の度に吉野さんを褒めちぎった。
そんな男だからか。
なぜか家に帰る道順で自分の家を教えることに迷いはなくなった。
あと・・・
この人は日本に少なくとも半年後はいないんだ。
そう思うことが私の警戒を緩めた。
手をつないだまま電車に乗り、改札さえつないだまま通った。
部屋まで行き、鍵を開けて中に入ったとたん
首の後ろに手を当てて頭ごと引き寄せられキスをした。
その時、近づかないと分からないぐらい、ほのかに吉野さんからいい匂いがした。
「んっっ・・・」
何回も角度を変え、少し荒く唇を開かせる。
「吉野さっっ・・・」
「ん?」
見たことのないような色気のある顔で
目を細めながら首筋をなめ続ける。
でもその行為もどこか荒々しくて。
「優しく・・・してっ」
そういった私に小さく笑う。