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今から恋を始めよう
第6章 始
吉野さんに抱かれるたびに、この人を好きなんだと自覚して行った。
でもそんなことを感じとられたら「セフレ」という関係が終わってしまう。
それが怖くて、私は今までより一層、一線を引いた付き合いを心がけるようになった。
吉野さんは気が向くと仕事帰りにうちに来る。
私と同じプロジェクトなのに、私たち女性の何倍も忙しいらしく、
仕事帰りに一緒にご飯を食べに行くことはめったになくて。
普通の恋人がするようなデートは1つも出来なかった。
そろそろプロジェクトも終わりが見えてきた。
あと半月ぐらいでこのチームも解散になるだろう。
予定より早い。まだ5月だよ。
そうして、このプロジェクトが完全に成功だと認められれば。
吉野さんはUKに転勤になるはずだ。
そして私たちの関係も終わりになる。
「吉野さんの部屋に行きたい」
本気で思った訳じゃないのに
何気なくそう言葉に出た。
なんでだめなの?と考える間もなく
「ダメ」
と一蹴されると、ますます行きたくなる。
「行きたい」
「ダメ」
でもそんなことを感じとられたら「セフレ」という関係が終わってしまう。
それが怖くて、私は今までより一層、一線を引いた付き合いを心がけるようになった。
吉野さんは気が向くと仕事帰りにうちに来る。
私と同じプロジェクトなのに、私たち女性の何倍も忙しいらしく、
仕事帰りに一緒にご飯を食べに行くことはめったになくて。
普通の恋人がするようなデートは1つも出来なかった。
そろそろプロジェクトも終わりが見えてきた。
あと半月ぐらいでこのチームも解散になるだろう。
予定より早い。まだ5月だよ。
そうして、このプロジェクトが完全に成功だと認められれば。
吉野さんはUKに転勤になるはずだ。
そして私たちの関係も終わりになる。
「吉野さんの部屋に行きたい」
本気で思った訳じゃないのに
何気なくそう言葉に出た。
なんでだめなの?と考える間もなく
「ダメ」
と一蹴されると、ますます行きたくなる。
「行きたい」
「ダメ」