この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
今から恋を始めよう
第6章 始
それ以上吉野さんは一言も話さずに
黙々と帰り仕度をして
いつものように、私の方はほとんど見ずに
「何か着てから寝ろよ」
と、お決まりのそのセリフを言った後、部屋を出て行った。
トワレの匂いだけをかすかに残して。
何よ・・・・
そんなに風邪をひくのが心配なら、ずっとこの部屋にいればいいじゃない。
私が何かを着るまでいればいいじゃない。
いつもいつも、私が何かを着るほどの時間もいない癖に!
心の中でそうつぶやいた途端に涙が出てきた。
部屋に行ってみたいって思っちゃいけないの?
ただそれだけなのに、なんで最後にする話になってるのよ。
オ、オンナは感情的な生き物だって知らないの?
私より3つも上でしょ!
いつものように、笑いながら優しく無理なんだよって言ってくれれば
それで終わりだったんじゃないの?
「う・・・う・・うっ・・・」
オトコの事で泣くなんて。
いったいいつ振りだろう。
しかも、恋人ですらないオトコなのに。
黙々と帰り仕度をして
いつものように、私の方はほとんど見ずに
「何か着てから寝ろよ」
と、お決まりのそのセリフを言った後、部屋を出て行った。
トワレの匂いだけをかすかに残して。
何よ・・・・
そんなに風邪をひくのが心配なら、ずっとこの部屋にいればいいじゃない。
私が何かを着るまでいればいいじゃない。
いつもいつも、私が何かを着るほどの時間もいない癖に!
心の中でそうつぶやいた途端に涙が出てきた。
部屋に行ってみたいって思っちゃいけないの?
ただそれだけなのに、なんで最後にする話になってるのよ。
オ、オンナは感情的な生き物だって知らないの?
私より3つも上でしょ!
いつものように、笑いながら優しく無理なんだよって言ってくれれば
それで終わりだったんじゃないの?
「う・・・う・・うっ・・・」
オトコの事で泣くなんて。
いったいいつ振りだろう。
しかも、恋人ですらないオトコなのに。