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今から恋を始めよう
第7章 め
「公開されている彼の経歴を読むと、
吉野さんは小学生の時から自作のパソコンを作りだしたらしい。
システムに目覚めたのはそのころからだ。
中学では新たなゲームを開発したり、
高校時代は大きなプログラムシステムの賞をとっている。
テレビで優勝者が高校生だということで当時話題になった。
吉野祐樹。この名前に覚えはない?」
そう聞く野口さんに、私は大きく首を振る。
そうか、と苦笑いをした後
「あ、佐々木さんのスマホに『イミテーション・バトル』入ってる?」
思い出したように野口さんは今話題のゲームの名前を言った。
「はい」
「それ作ったのは吉野さんだ」
「え?」
私は急いでスマホで検索した。
「開発/提供が『Y.Co』になっています!」
「うん。吉野のYで『Yコーポレーション』の略ね」
ゲーム制作者?
「副業は禁止じゃないんですか?」
そう言った私に
「うん。順番に話すからね」
と、野口さんはまたコーヒーを一口飲んだ。
吉野さんは小学生の時から自作のパソコンを作りだしたらしい。
システムに目覚めたのはそのころからだ。
中学では新たなゲームを開発したり、
高校時代は大きなプログラムシステムの賞をとっている。
テレビで優勝者が高校生だということで当時話題になった。
吉野祐樹。この名前に覚えはない?」
そう聞く野口さんに、私は大きく首を振る。
そうか、と苦笑いをした後
「あ、佐々木さんのスマホに『イミテーション・バトル』入ってる?」
思い出したように野口さんは今話題のゲームの名前を言った。
「はい」
「それ作ったのは吉野さんだ」
「え?」
私は急いでスマホで検索した。
「開発/提供が『Y.Co』になっています!」
「うん。吉野のYで『Yコーポレーション』の略ね」
ゲーム制作者?
「副業は禁止じゃないんですか?」
そう言った私に
「うん。順番に話すからね」
と、野口さんはまたコーヒーを一口飲んだ。