この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
今から恋を始めよう
第9章 う
「全部聞いたなら話は早いか・・・」
吉野さんは穏やかに話し始めた。
「俺に遠距離恋愛は無理だと思う。俺はシステム開発を始めると
きっと時間を忘れる。こまめに時差を考えてメールとか電話なんか出来ない。
別れるのは目に見えてる。
それに・・・仕事の全てがモニター越しで。好きなオンナまでモニター越しは嫌だ。
付き合っている限り、ぬくもりを感じたい。手に触れたい。キスをしたい。
好きなオンナは3次元に感じたいんだ。
だから・・・麻子とはこの3カ月だけでもう、きっぱり終わりにしようと思った」
「・・・・」
「麻子のことは前にも言った通り、大学の時から知ってた。
男の間でよく話題に上ってたよ」
そう言って懐かしそうに苦笑いをした。
「その子が同じ会社に入ってきて、大学時代とはイメージがまったく違った。
大学時代は男と遊ぶような印象だったのに
会社での麻子は、誰とも付き合っている感じじゃなく
仕事一筋だった。驚いたよ」
よく・・・私のことを見てる。
「目で追って、淡い好きだという気持ちを持って。
それでもUKに行くことが確実に決まっている俺は、
別に付き合いたいとは思わなかったんだ」
うん。
「でも、例のプロジェクトが始まって。
本当にUKに行くことが目の前の現実になると、最後に接点が欲しくなった。
そこで、強引に麻子をメンバーに加えたんだ」
そうだったの。
「だけど。麻子と一緒に仕事をして、麻子を知れば知るほど
もっと近づきたいと思った」
「・・・・」
吉野さんは穏やかに話し始めた。
「俺に遠距離恋愛は無理だと思う。俺はシステム開発を始めると
きっと時間を忘れる。こまめに時差を考えてメールとか電話なんか出来ない。
別れるのは目に見えてる。
それに・・・仕事の全てがモニター越しで。好きなオンナまでモニター越しは嫌だ。
付き合っている限り、ぬくもりを感じたい。手に触れたい。キスをしたい。
好きなオンナは3次元に感じたいんだ。
だから・・・麻子とはこの3カ月だけでもう、きっぱり終わりにしようと思った」
「・・・・」
「麻子のことは前にも言った通り、大学の時から知ってた。
男の間でよく話題に上ってたよ」
そう言って懐かしそうに苦笑いをした。
「その子が同じ会社に入ってきて、大学時代とはイメージがまったく違った。
大学時代は男と遊ぶような印象だったのに
会社での麻子は、誰とも付き合っている感じじゃなく
仕事一筋だった。驚いたよ」
よく・・・私のことを見てる。
「目で追って、淡い好きだという気持ちを持って。
それでもUKに行くことが確実に決まっている俺は、
別に付き合いたいとは思わなかったんだ」
うん。
「でも、例のプロジェクトが始まって。
本当にUKに行くことが目の前の現実になると、最後に接点が欲しくなった。
そこで、強引に麻子をメンバーに加えたんだ」
そうだったの。
「だけど。麻子と一緒に仕事をして、麻子を知れば知るほど
もっと近づきたいと思った」
「・・・・」