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サイドストーリー5
第4章 運命という名の恋
土曜日はなんとなく、連絡を取るのをやめて。
由紀のことばかり考えないように一人で映画を見に行って早めに寝た。
翌朝、チャイムの連打で目を覚ました。
「何時だよ・・・」
時計を見るとまだ5時半で。
「誰?」
若干不機嫌になってドアを開ければそこには由紀が立っていた。
「由紀?」
ここ数日会えなかった疑問とは裏腹に
まだ完全に日が出ていない冬の早朝に上気した顔で由紀が機嫌良さそうに立っていた。
「柳下さん!」
「あ、あぁ。どうぞ」
パジャマのまま、はだしの俺はとりあえずリビングの暖房を入れた。
「こんな早くにどうしたの?」
「これ」
真っ赤になって差し出した小さな包みは・・・・たぶんチョコだ。
「初めてのバレンタインは手作りをあげたくて」
「・・・・」
「数日、練習したんですけど。手作りなんて初めてで。
なかなか上手く行かなくて。でも夜中にやっと納得できるものが出来たので。
居ても立ってもいられなくて始発に乗ってきちゃいました」
「・・・・・」
そうか。今日はバレンタインか。
包みを開けて驚いた。
「本当に手作り初めてなの?」
「はい」
これを作るのは大変だっただろう。
そう思って由紀のほうを見ると、ソファにもたれかかって寝ていた。
「このこ、どうしてくれよう」
無防備に寝ている由紀に笑って。
「よいしょ」と声を出して抱き上げた。
「柳下さん?」
由紀がうっすらと目を覚ました。
「少し寝よう。まだ早い」
そう言って頬にキスをした。
END*****
由紀のことばかり考えないように一人で映画を見に行って早めに寝た。
翌朝、チャイムの連打で目を覚ました。
「何時だよ・・・」
時計を見るとまだ5時半で。
「誰?」
若干不機嫌になってドアを開ければそこには由紀が立っていた。
「由紀?」
ここ数日会えなかった疑問とは裏腹に
まだ完全に日が出ていない冬の早朝に上気した顔で由紀が機嫌良さそうに立っていた。
「柳下さん!」
「あ、あぁ。どうぞ」
パジャマのまま、はだしの俺はとりあえずリビングの暖房を入れた。
「こんな早くにどうしたの?」
「これ」
真っ赤になって差し出した小さな包みは・・・・たぶんチョコだ。
「初めてのバレンタインは手作りをあげたくて」
「・・・・」
「数日、練習したんですけど。手作りなんて初めてで。
なかなか上手く行かなくて。でも夜中にやっと納得できるものが出来たので。
居ても立ってもいられなくて始発に乗ってきちゃいました」
「・・・・・」
そうか。今日はバレンタインか。
包みを開けて驚いた。
「本当に手作り初めてなの?」
「はい」
これを作るのは大変だっただろう。
そう思って由紀のほうを見ると、ソファにもたれかかって寝ていた。
「このこ、どうしてくれよう」
無防備に寝ている由紀に笑って。
「よいしょ」と声を出して抱き上げた。
「柳下さん?」
由紀がうっすらと目を覚ました。
「少し寝よう。まだ早い」
そう言って頬にキスをした。
END*****