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サイドストーリー5
第7章 今から恋を始めよう③
「何やってんの?」

ゲーム作りに煮詰まって部屋から出てみれば
麻子が珍しくゲーム機とにらめっこしていた。

「恋愛シュミレーションゲーム」

麻子がゲームをするのは人並み以下だ。珍しい。

「どれ?」

どんなのをやっているのか気になった。

「え?これ?」

あまりに意外すぎてビックリした。
1回、冗談半分で作った男性用美少女ゲーム「ときめき♡いちごメモリアル」。
意外にも売れて今ではシリーズ化してる。
それの初期バージョンをやっていた。

「なんでこんなのやってるの?」
「この前、同期の新田のぞみが色々日本のモノを送ってくれて」
「うん」
「その中に入ってたの」
「へぇ・・・。新田さんこんなのやるんだ?」
「ううん。同じ部の橋本さんにもらったんだって」
「へぇ・・・」
「のぞみが家に帰ってから暇だって言ったら
橋本さんが、面白いからやってみれば、ってくれたんだって。
のぞみも彼氏が欲しいとか言いながら作らないからね」

「新田さんって、常務のお嬢さんだろ?」
「・・・・知ってるの?」
「人事のセキュリティシステム、誰が作ってると思ってるんだよ」
「あ・・そうか」

「面白いな。そのゲーム橋本さんと話してて冗談で作ったんだ」
「え!そうなの?」
「うん。巡り巡って麻子が遊ぶなんてな」

不思議なもんだ。

「あ・・・ダメだ」
「ん?」
「またフラれちゃった」
「あっはっは。頑張れよ」

さて、新しいゲームの開発でもするか。


END****

Thank Youミヤ☆


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