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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第7章 風邪なんてオレにうつしてさっさと治しちまえよ♡ver.渚
やがて少し名残惜しそうに顔を離した渚くんが、穏やかな眼差しと口調でアタシにこう問いかける。
「お前はオレにどうしてほしい?」
え…
「どう…って…」
そこでようやくネクタイの結び目に手をかけた彼。
「今日はもうあっちには戻らない。だから…」
それって…
今日は、もう…
「…ずっとお前の傍にいる」
「…‼」
…シュルっとネクタイが音を立てる。
「それから、なんでもきいてやる…」
「…‼」
そしてトクンとアタシの胸が音をたてて…
「お前のことならなんでもきくから…
…千隼はオレにどうしてほしい」
最後に彼が、風にそよぐ綿毛のように
ふわっと笑った。