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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第12章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡
「痛いよ!!なにも蹴ることないでしょー!!」
「お前がわけわかんないこと言ってるからでしょうが!!」
聖くんの白いクロップドパンツのお尻に葵くんの足跡スタンプがついた。
「こっちにきてまで無駄に長い脚アピールしないでよ。それにオレは事情を知らないちーちゃんに色々親切に説明してあげてるんだからさー」
「なっ、可愛くなっ…」
「葵くんに可愛いとか言われてもねー。オレ、そっちの趣味ないし♪」
「っ───!!!」
あぁ、もう。いつにもなくギャーギャーと…
「………」
………うん、もういいよ。わかってる。ようはイケメンは万国共通ってことなんだよね。大丈夫だよ、葵くんの魅力は心配しなくても…。きっとアタシを通り越して、画面の向こう側までもちゃんと充分に伝わってると思うから。
とまぁ、そんなことはひとまず置いといて…
ホノルル市内からパリ・ハイウェイを通って山を越え、やってきたのはオアフ島東部のウィンドワード地区だった。
ここは雄大なコオラウ山脈と、カネオヘ・ベイや、カイルア、ワイマナロなどの風光明媚なビーチにはさまれたエリアになっている。
特にその中でも美しいのが、ハワイ語で『天国の海』という名前のラニカイ・ビーチ。モクルア島を背景にしたターコイズブルーの海とシュガーパウダーのように白く柔らかな砂の組み合わせは、まさにその名の通り天国のようなビーチ
………なのだけれど…