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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第12章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡
「なら、する?」
「…!?」
ならば無論、彼を構築している"優しさ"という成分の割合はバファリン並みで、
…否、
「…抱ーっこ♡」
「ッ…!!」
「抱っこしちゃう?」
それ以上だってことを
それこそ、いつ如何なる時でもけして忘れてはいけないのが鉄則なわけで…
「ほーら♪早くおいでよ」
─キラーン!!
─ピカーン!!
─シャキーン!!
「ハゥゥ………!!!」
─フラぁ…
「ん、ちーちゃん?」
「………!!」
─ハッ!!
あ、あ、あ…危なかった。
ハワイの太陽のせいなのか。重なる数々の疲労のせいなのか。謎のキラキラエフェクト5割増しで繰り出されたオシャレ眼鏡爽やか王子の必殺キラースマイルに、あられもなく思わず逝くところだった。
「ねぇ、ホント大丈夫?そんな立てないくらい具合悪いの?」
すると開けた門の向う側から、明らかに尋常じゃない様のアタシの元へと戻ってきた葵くんが、わざわざ膝を折って屈みガッツリと目線を合わせてくる。
「へ、平気だから…」
「そう?」
そして頬を撫でられ、急接近する攻撃力5割増しブーストの掛かったイケメンという名の顔面凶器。