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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第5章 ちーちゃんの夏休み♡
えーと、それは…!?
自分でコーヒーって言っといて、今更そんな気分じゃないとか言わないよね
…と、思いきや
「熱くて飲めないから冷まして」
飛んでくるそんな催促。
あーあ…
派手に転んどいて今更なんだけど、どうやらアタシってば完全にやらかしたらしい。
ふたりとも真面目な顔を付き合わせてるから邪魔はしないって思ってたのに、話が中断した挙げ句
「ほら、昼間から腰砕いてんなよ…」
そう鼻で笑いながらもアタシを床から引っ張りあげてくれたのはいいものの
「エロい顔…お前それ、誘ってる?」
「ッ…んん!!」
どさくさに紛れて渚くんは耳朶に歯をたててイジメてくるし、
「ちぃ、早くしろよ」
雅くんはそんなのはお構い無しに寛ぎモード全開で早くコーヒーを冷ませとせがんでくるわけで、思いきり場の空気は緩むどころか完全崩壊を迎える。
それから、
「ッ…は…ぁ…はぁ…」
"ふたり揃ってどこか出掛けるの?"
息も絶え絶えそんな質問を彼らに投げ掛けることができたのは、渚くんのかなりキワドい妨害を受けながらようやく雅くんのコーヒーが冷めた頃だった。
「んー、オレも渚さんも仕事で海外」
「今回はたまたまな。行き先も時期も同じだったら、いっそ飛ばす飛行機は1機でいいだろって話」
雅くんは寝そべりながら満足そうにコーヒーを受け取り、渚くんは何事もなかったような涼しい顔で窓辺で紫煙を燻らせている。