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他人の妻、親友の夫
第9章 浮気の境界線
温泉から戻った日の夜、志歩は海晴に全てを伝えてきた。秋彦がEDであること、視ることに興奮を覚えること、更には滾り勃ったところで理依とセックスをしたが失敗に終わったことも。
黙っていて申し訳なかったという千田夫妻の謝罪の言葉も併せて聞かされる。
なぜ志歩が二回目のスワッピングを受け入れたのか、海晴は理解した。
「そうなんだ……」
「海晴にも無理言ってごめん……」
無理を言った、それで押し通したいという妻の意思を感じた。
夫が自分の親友である理依とセックスをしたのは無理強いされたから。望んでしたことではない。
そんな既成事実を作ってしまいたい、と。
「まあ、どこの夫婦も平穏そうに見えて、色々あるってことだな」
呟いたあと、海晴は失言に気付いて口を閉じる。しかし一旦出てしまった言葉というものはなかったことには出来ない。
志歩も表情を曇らせてうつ向いていた。
黙っていて申し訳なかったという千田夫妻の謝罪の言葉も併せて聞かされる。
なぜ志歩が二回目のスワッピングを受け入れたのか、海晴は理解した。
「そうなんだ……」
「海晴にも無理言ってごめん……」
無理を言った、それで押し通したいという妻の意思を感じた。
夫が自分の親友である理依とセックスをしたのは無理強いされたから。望んでしたことではない。
そんな既成事実を作ってしまいたい、と。
「まあ、どこの夫婦も平穏そうに見えて、色々あるってことだな」
呟いたあと、海晴は失言に気付いて口を閉じる。しかし一旦出てしまった言葉というものはなかったことには出来ない。
志歩も表情を曇らせてうつ向いていた。