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他人の妻、親友の夫
第3章 嫉妬と憧憬
不道徳な饗宴から戻り、三日。
百瀬夫妻はいつもと変わらない日常に戻っていた。
帰り道でも、家に帰ってからも、あの夜のことは二人で話し合っていない。
妻の親友に射精してしまったことも、その親友を指で導いてしまったことも、夫婦の会話としては適切なものではなかった。
しかしそれ以上に海晴は、妻が秋彦の手によって狂わんばかりの快楽を刻まれた姿が忘れられない。
自分も同じようなことをしたのだから、もちろん責めることは出来ない。
しかし男の身勝手さで、じくじくとした見苦しい嫉妬を抱いてしまう。
それが心に暗部を作り、滲み広がっていた。
『あのときの志歩の顔は……』
思い返すと下腹部が熱くなってしまうのも、彼の嫉妬心を更に煽った。
あれほど激しく感じる妻の顔を、視たことがない。
百瀬夫妻はいつもと変わらない日常に戻っていた。
帰り道でも、家に帰ってからも、あの夜のことは二人で話し合っていない。
妻の親友に射精してしまったことも、その親友を指で導いてしまったことも、夫婦の会話としては適切なものではなかった。
しかしそれ以上に海晴は、妻が秋彦の手によって狂わんばかりの快楽を刻まれた姿が忘れられない。
自分も同じようなことをしたのだから、もちろん責めることは出来ない。
しかし男の身勝手さで、じくじくとした見苦しい嫉妬を抱いてしまう。
それが心に暗部を作り、滲み広がっていた。
『あのときの志歩の顔は……』
思い返すと下腹部が熱くなってしまうのも、彼の嫉妬心を更に煽った。
あれほど激しく感じる妻の顔を、視たことがない。